皆さんこんにちは。
相馬のおんちゃまオンラインショップ、店長の高橋です。
いきなりですが、私は貝が大好きです。
お料理にすれば出汁が出るし、他の食材では出せない食感を楽しめますよね。
アサリやシジミの出汁感、ホタテのねっとりとした甘さ、牡蠣のクリーミーでフレッシュな磯の香り、多種多様で、美味しい貝が世の中には沢山あります。
今回はそんな貝の中から、特にお刺身がおススメな貝類を紹介していきます。
目次
巻貝
刺身で食べられる巻貝は余り多くありませんが、その中でもおススメな貝をご紹介します。
サザエは焼いた方がおススメなので入れませんでした。
クロアワビ
国産の食用アワビは「メガイアワビ」、「クロアワビ」、「マダカアワビ」「エゾアワビ」の4種が代表的なものになっています。
その中でも是非お刺身で食べて頂きたいのがクロアワビです。
近年水揚げ量が落ち、アワビの中でも高級な部類となっています。
食感が強く、程よい磯の香りが非常に美味で、ちょっと高いお金を出しても是非食べて欲しいアワビです。
肝も美味しいので、肝醤油にしたり、そのまま食べても絶品。
その他の調理方法
ステーキ、バター焼き、酒蒸し、
産地
千葉県、長崎県、徳島県 など
旬
5月~9月
エゾボラ(真ツブ)
こちらの記事にてツブ貝は特集していますが、そんな中からエゾボラをご紹介します。
一般的に日本料理店や、ちょっと高めの居酒屋で出てくるツブ貝のお刺身はこちらのエゾボラが多いです。
大型のツブ貝なのでお刺身にしても見栄えが良く、生らしいコリコリとした食感が楽しめます。
ツブ貝の中では最も高級で、味も良いとされています。
ワサビの他に、カボス等で食べるのもおススメ。
唾液腺に毒があるので、ご自分で捌いてから食べる際には注意が必要です。
その他の調理方法
焼き、煮る、アヒージョ等
産地
北海道以北
旬
5月~9月
二枚貝
ご紹介したい貝が沢山あるので、ちょっとボリューム多めです。どれも本当におススメなので、食べてみて下さいね~!
ホタテ
超メジャーな貝のホタテ。
養殖、天然ともバランスよく水揚げできる為、安定的な供給が実現しています。
生のホタテの貝柱は甘みがとても強く、ねっとりとした食感が絶品。
貝柱のほかに、貝紐もコリコリとした食感を楽しめます。
大型のものを見つけたら、迷わずお刺身で食べましょう。
2019年現在は貝毒の影響が強く、比較的高値となっています。
その他の調理方法
カルパッチョ、バター焼き(貝焼き)
産地
宮城県、北海道、岩手県、青森県 など
旬
通年で出回りますが、もっとも美味しいのは冬
ヒオウギガイ
ホタテにそっくりで、綺麗な殻が特徴的な本種。
基本的には三重や愛媛などの西日本で地元消費されている貝です。
ホタテと比べると小ぶりですが、味の濃厚さはホタテ以上と言う方も少なくありません。
現地に遊びに行かれた際は是非お召し上がり下さい。
その他の調理方法
貝焼き
産地
三重県、愛媛県 など
旬
冬から初春
アカガイ
コチラの記事でもご紹介した事のある赤貝。
当店の加工場がある宮城県閖上は日本一の赤貝が水揚げされる事で知られています。
江戸前寿司の鉄板ネタとしても知られる赤貝。
近年の漁獲量の減少と輸入物が増えた事から国産の赤貝は高級店以外では見かけなくなってきました。
サクサクとした独特な食感、美しい朱色、爽やかな磯の香り。
見かけたら是非食べて欲しい貝です。
その他の調理方法
寿司、佃煮
産地
宮城県、愛知県、大分県、兵庫県 など
旬
夏が禁漁 冬がもっとも美味しい
タイラギ
国内の食用二枚貝としては最も大型な本種。
大きい見た目からは相反して、食べる部位は貝柱、紐、足だけなので可食部位は意外と少ないです。
歩留まりが悪いので、結構なお値段になってしまうのが残念。
引き締まった歯ごたえと、ホタテにも劣らない濃厚な甘みがあります。
炙ると甘みが出るので、コチラもおすすめ。
その他の調理方法
天ぷら、ソテー
産地
愛知県三河湾、兵庫県播磨灘、岡山県備讃瀬戸、愛媛県伊予灘 など
旬
春
バカガイ(アオヤギ)
江戸前寿司でよく見かける本種。
「アオヤギ」と呼ばれるのが一般的でしょうか。
江戸前にはかかせない食材で、寿司の他にも江戸前天ぷらなどでも重宝されています。
殻つきよりも剥き身の状態で売られている事が多く、小ぶりなものなら比較的安価で入手できます。
そのまま刺身より、さっとお湯に通してからのほうが甘みが強くなるのでおススメです。
比喩しがたい独特な旨みは一食の価値ありです。
その他の調理方法
天ぷら、ソテー、佃煮、干物
産地
愛知県三河湾、兵庫県播磨灘、岡山県備讃瀬戸、愛媛県伊予灘 など
旬
春
ウバガイ(ホッキ貝)
アオヤギと同じバカガイ科の本種。
総じてホッキ貝と呼ばれる事が多いです。
ウバ(姥)の由来は、とても長生きする事からきてるらしいですよ。
生はシコシコとした食感が楽しめ、湯通しすれば美しいピンク色と濃厚な甘さを楽しめます。
カナダ産のホッキが安価で出回る為、回転寿司でも見かけるようになりました。
宮城、福島では炊き込みご飯の「ホッキ飯」で食べられる事も多いです。
その他の調理方法
ホッキ飯、バター焼き、天ぷら
産地
北海道、青森、福島、宮城 など
旬
苫小牧(北海道)の漁期が7~4月、
三沢(青森県)の漁期が12月~3月、
相馬(福島県)の漁期が1月~6月
※シーズンによって異なる場合あり
ミルクイ(ミルガイ)
足が伸びているような見た目の本種。
一般的にミルガイと呼ばれています。
足のように見えるのは水管で、この部分を茹でて刺身にするのが一般的な食べ方となっています。
コリコリとした食感、噛むほどに広がる磯の香りがとっても美味。
良く聞く「白ミルガイ」は別種で、数段味が劣るとされています。
二枚貝の中でも最高級品として知られています。
その他の調理方法
ソテー、天ぷら、
産地
愛知県三河湾、三重県、瀬戸内海
旬
春
まとめ
取り分けメジャー所をご紹介したつもりでしたが、如何だったでしょうか。
今回ご紹介した貝たちは、お刺身はもちろん過熱しても美味しい貝達です。
「美味しい」は、個人差があるので何とも言えない所ではありますが、今回の記事を参考にして色々な貝をお試しいただけると嬉しいです。
それでは良いお魚ライフを~!
水産加工会社の2代目/フードコーディネーター
震災後の2014年に東京からUターンしてお魚屋さんになりました。 お魚の雑学や、お魚を使ったレシピ等、「魚」にまつわるコンテンツを日々発信中!