皆さんこんにちは!震災後、東京からUターンして水産の世界に飛び込んだひろよしです!
皆さん、赤貝という貝をご存知ですか^^?
んん?
黒っぽいのに赤貝、、、?
でもこの黒い殻をあけると、、、。
真っ赤です!
この赤さが赤貝と呼ばれる由縁です。
赤貝は江戸前寿司の定番ネタとして知られ、超が付く高級食材なんです。
その中でも弊社の加工場がある名取市閖上港産の赤貝は、日本一と呼ばれ、全国に名を轟かせています。
今回は、何故閖上の赤貝が日本一と呼ばれているのかその理由をご紹介します。
目次
赤貝とは
赤貝ってどんな貝?
赤貝は、フネガイ目フネガイ科に属する二枚貝です。
江戸前寿司の定番ネタの一つで、鮮やかな朱色としなやかな歯ごたえ、確かな甘み、爽やかな磯の香りが持ち味の、寿司好きにはたまらない貝ですね。
貝類には珍しく、ヘモグロビン系の赤い血液をもっています。
あの目を引く朱色は、このヘモグロビンが出しているというわけですね。
最近は中国や韓国からの輸入物が多く、国産のものは目にする機会が少なくなってきました。
旬
赤貝の漁期は9月~6月。
その中でも冬から初春の寒い時期のものが一番美味しいとされます。
夏に産卵期を迎える赤貝は、身が痩せていて美味しくないんですね~!
どうせ食べるならぷっくりな寒い時期の赤貝をオススメします^^
※漁期以外の赤貝は、貝毒を持っている(毒性のプランクトンを食べて貝自体が毒をもっている状態)場合があるので、決して食べないように!
閖上の赤貝
閖上って何処?
閖上は宮城県名取市にある港町です。
東日本大震災によって壊滅的なダメージを受けました。
今現在は新しく水産加工団地が出来て、お魚を加工する業者が増えてきました!
2016年に弊社もこちらへ加工場を移転したんですよ。
何故美味しいの?
閖上の赤貝が何故美味しいか。
それは地形が深く関係しています。
閖上沖は、奥羽山脈や阿武隈山地からの栄養が名取川や阿武隈川を通じて注がれます。
その栄養が赤貝の摂取するプランクトンを多く繁殖させ、とても恵まれた漁場を作っているのです。
科学的な分析によると、
・味が濃く、旨みが強い
・赤貝として理想的な身色
という結果が出ているそうです。
★科学的分析結果★
・呈成成分として知られる遊離アミノ酸が豊富
・遊離アミノ酸の中でも「旨み」を呈するグルタミン酸が豊富
・冬から春にかけて二枚貝に多く含まれるとされるコハク酸含有量が多く、貝独自の旨みが豊富
・旨みを呈する核酸関連化合物であるAMP(アデノシン一リン酸、アデニル酸)が豊富。
・可食部色差分析では、最も鮮明な赤色に近く、赤貝として理想的な身色。
市場での評価
閖上の赤貝は、市場(築地など)から高い評価を得ています。
水揚げ量の80%が首都圏に出荷されていて、輸入物が1kg2000円程度で取引されているのに比べ、閖上の赤貝は良質なもので1kg/5000円以上で取引されることもあるんです。
東京のお寿司屋さんで食べると、1貫2000円~3000円もするんですよ~!
ミシュランガイドで星をとっているお寿司屋さんからも高い評価を受けている一級品なのです。
食べ方
で、やっぱり気になるのは食べ方!
今回は地元でも食べられる定番をご紹介します^^
刺身
赤貝本来の味を楽しむには、まずはお刺身です!
コリコリ、プリプリの食感に鼻を抜ける爽やかな磯の香りと甘みが最高です!
寿司
赤貝といったら、やっぱり寿司ですね♪
江戸前寿司のド定番です。
そのままの赤貝ももちろん美味ですが、江戸前職人の一仕事された赤貝の寿司は言うことありません♪
煮付
ちょっと勿体ないですが、サイズが小さいものや、鮮度が落ちてしまったものなどは煮つけにしても美味しいです。
味の濃い赤貝は、濃い目の味付けをしても独特の風味が生きます。
まとめ
閖上の赤貝の魅力、いかがでしたでしょうか^^
日本一の赤貝と言われる理由がちゃんとあるんですね!!
首都圏では中々食べられない閖上の赤貝、見かけたら是非食べてみて下さい♪
閖上の赤貝を扱ってる会社
閖上に工場を構える、マルタ水産さんの赤貝の塩漬けです。
閖上産の赤貝を使った、最高級珍味!是非ご賞味下さい。
※商品のお問い合わせは直接マルタ水産さんにお願いいたします。
水産加工会社の2代目/フードコーディネーター
震災後の2014年に東京からUターンしてお魚屋さんになりました。 お魚の雑学や、お魚を使ったレシピ等、「魚」にまつわるコンテンツを日々発信中!