皆さんこんにちは!震災後、東京からUターンして水産の世界に飛び込んだひろよしです!
僕の地元の相馬は、震災前にカレイの水揚げ日本一になった事があります。
良く煮付け等で食べる、平べったいあのお魚のカレイです。
お値段も手ごろで、淡白な白身が食べやすい庶民の味方ですよね。
実はこのカレイというお魚、食用だけでも30種類以上があり、味も千差万別なんですよ!
今回はそんなカレイについてご紹介いたします。
目次
カレイを徹底解明
ヒラメとはどう違うの?
カレイはヒラメと見た目がそっくりですよね。
『左ヒラメで右カレイ』という言葉で指すように、ヒラメが左側、カレイが右側に顔が付いています。
※ヌマガレイ等の例外もあります。
世界のカレイ
北海道以北で水揚げされるオヒョウというカレイです。
でっかいですね~!
このカレイは、その大きさから大手寿司チェーンなどでよく使われていました。
最近では水揚げ量が減少しているらしいです。
各々カレイの見た目と味
一言でカレイといっても、その見た目、値段、味、全部違うんですよ!!
一般的なスーパーで売っているカレイ
アサバガレイ
国産なら北海道、海外産ならアメリカが主な産地になっています。
鮮魚、ヘッドレス(頭部を切除したもの)、冷凍フィーレ、など様々な形で見かけます。
『これぞカレイ』、という味で、淡白で癖が無く、煮付けや唐揚げ等に適しています。
〇代表的な食べ方
・煮付け
・塩焼き
・唐揚げ
カラスガレイ
スーパーで見かけるカレイ三魚衆の一魚。
その名の如く、真っ黒な見た目をしています。
又の呼び名をギンガレイ。
ロシア、アメリカ、ポルトガルなどからの輸入ものが多く、冷凍フィレになってスーパー等でよく見かけます。
脂が非常に強く、一般的なカレイの味とは少し違って感じると思います。
熱を通すと崩れやすいので、焼きでの調理に適しています。
〇代表的な食べ方
・ムニエル
・ソテー
・煮付け
マガレイ
スーパーで見かけるカレイ三魚衆の一魚。
弊社の前浜(地元)、相馬でも水揚げがあり、各地方へ出荷されています。
北海道や東北、関西の一部で水揚げされ、他の惣菜カレイの中でも鮮魚の状態で流通する場合が多いカレイです。
味はまさに王道の味。
淡白で癖が無く、毎日でも食べられる、派手が無く飽きない味です。
〇代表的な食べ方
・天日干し
・煮付け
・唐揚げ
ブルジョアジーな高級カレイ
ヤナギムシガレイ(干魚代表)
高級干しカレイといったら、このヤナギムシガレイです。
通称ヤナギガレイ。
高級料亭や割烹料理屋で出会える高級魚です。
雑味のない、上品すぎる白身の味わいが特徴のカレイで、干すことによってその旨みが凝縮されます。
是非一度は食べて頂きたいカレイです。
ナメタガレイ(煮魚代表)
煮魚で旨いカレイといったら、このナメタガレイです。
正式名称/ババガレイ。
大型になったものを相馬の浜ではゾウリナメタと呼び、非常に高値で取引されています。
冬のナメタは口の中で解けるように柔らかくホロホロ、ヒレの部分はゼラチン質でプルプル。
宮城の年越し魚(大晦日に食べるお魚)としても有名です。
マコガレイ(夏の刺客)
ヒラメと為をはれる、数少ない高級カレイその1です。
大分県速見郡日出町では城下ガレイの名でブランディングされている事で有名ですね。
旬の夏に真価を発揮するカレイで、夏の活(生きてる状態)ものは超がつく高級魚になります。
ライバルのヒラメが夏になると味が落ちてしまう事も重なり、まさに夏の刺客です。
暑い時期に是非お召し上がり下さい。
マツカワガレイ(刺身代表)
ヒラメと為をはれる、数少ない高級カレイその2です。
名前の如く、鱗が松の皮のようにザラザラとしています。
味の良さと漁獲量の少なさから、幻のカレイとも呼ばれ、 超高値で取引されています。
上品ながら濃い旨みを持ち、脂も甘さを感じます。
知る人ぞ知る、カレイ類の最高級品です。
ホシガレイ(最強のオールラウンダー)
ヒラメと為をはれる、数少ない高級カレイその3です。
マツカワガレイと並び、幻のカレイと呼ばれています。
見た目もマツカワガレイと似ていますが、ヒレの部分の模様が水球模様になっています。
刺身、煮付け、塩焼き、全て絶品。
身離れも良く、全ての点において最上級の味わいを誇ります。
高級料理屋でも中々食べる事の出来ない、まさに幻のカレイです。
まとめ
同じカレイでも様々な味わいのカレイ達がいる事を知って頂けましたでしょうか^^?
弊社でも様々なカレイの商材を取り扱っておりますので、合わせてご覧下さいませ。
水産加工会社の2代目/フードコーディネーター
震災後の2014年に東京からUターンしてお魚屋さんになりました。 お魚の雑学や、お魚を使ったレシピ等、「魚」にまつわるコンテンツを日々発信中!