脂のり抜群の「金アジ」!普通のマアジとの違いは?東京湾で釣れる?

こんにちは!お魚大好き女子大生の鈴木ひらです!
みなさんはアジはお好きですか?
食卓に上ることも多く、とっても親しみのある大衆魚ですよね。

その名の由来の通り「味」の良いお魚ですが、なかでも絶品の味を誇る「金アジ」をご存知ですか?
「金アジ」と書いて「キアジ」と読むこのアジ、実は相場が2,000円〜3,000円と、アジとは思えないほど高価なんです。
時には高級魚のノドグロに匹敵するほどの高値がつくこともあるそうです!

そんな金アジとは一体何者なのか?一緒に見ていきましょう~

金アジとは

結論から言ってしまうと、金アジは、私たちが普段食べているマアジと同じ種です。
でもマアジと言えば、もっとお財布に優しいお魚のイメージですよね。
金アジは、普通のマアジと一体何が違うのでしょうか?

それはズバリ、回遊の仕方です!

マアジは、東シナ海縁辺部や九州沿岸などの南方の海で春頃に産卵し、暖流に乗って日本の沿岸にやってきます。
こうして北上してきたマアジの子どもたちは、一度沿岸や内湾に入って生活し、成長します。
そしてある程度大きくなると、ほとんどのアジは沖合へと生息場所を変えます。
私たちが普段食べているのは、この沖合に移動する回遊型のマアジなんです!
回遊型のマアジは通称「黒アジ」と呼ばれ、沖合に生息し、季節ごとに南北に回遊しています。

一方で、中には沿岸や内湾にそのまま居座り続ける、根付き魚(居付き魚や瀬付き魚とも)タイプもいます。
そうです、これが「金アジ」と呼ばれるマアジなんです!

餌の少ない沖合を回遊する黒アジは、どちらかといえば細長くスマートな体型をしており、身も締まっています。
ところが金アジは、回遊をせず、餌が豊富な内湾で小魚などを食べているため、黒アジよりも丸々とした体型で、身にも脂がのっています!
さらに金アジは黒アジよりもかなり数が少ないので、レアで美味しい高級なアジとして持て囃されているんですね。

黒アジと金アジ見分け方

同種でもこれだけ違った一生を送る黒アジと金アジですが、見た目はどう違うのでしょうか?
それぞれの外見や身の特徴を比べてみましょう!

黒アジの特徴

黒っぽい体色

まずはその名の通り、黒い体色が黒アジの特徴です。
沖合を泳ぐ黒アジは、彼らを狙う上空の海鳥たちに見つからないように、海面の色と同化する青黒っぽい色をしているんです。
一方でお腹側の色は、下から狙う大型の魚などに見つからないように、太陽の光に紛れる白っぽい色をしています。

細長くスマートな体型

黒アジは、金アジと比べて体高が低く、全体的に細長い体型をしています。
沖合の広い海を素早く泳いで回遊する、という高い運動性に合わせて、このような体型に変化したと言われています!

脂肪分が少なく、筋肉質な身

黒アジは、餌が乏しく広い沖合の海を泳ぎ続けているので、開いてみると、とっても筋肉質な身をしています。
脂肪分は金アジに劣りますが、身がしまっていて、これはこれで非常に美味しいです。

金アジの特徴

黄色っぽい体色

金アジもその名の通り、綺麗な黄金色に輝く体色をしています!
このことから、「黄アジキアジ)」や「黄金アジ」と呼ばれることもあります。

ところが、時期や生息場所、成育期などによって、体色はかなり変化します。
一般には、内湾にいるほど、夏季ほど、そして成長が進むほど、黄色みが強まるそうです。

植物プランクトンが豊富な内湾の藻場などに生息する金アジにとっては、黄金色の体色は身を守るための保護色になるようです。

丸々とした体型

金アジは、黒アジよりも丸々とした、体高の高い体型をしています。
餌の豊富な内湾にとどまって生活する、という低い運動性に合わせて、このような体型に変化したと言われています。

脂のりの良い、ふっくらとした身

このように運動性が比較的低く、餌もたくさん食べて生活している金アジは、上質な脂がたっぷりのった身をしています!
このことから、一般に味や香りが黒アジよりも優れているとされ、高い値段が付くそうです。

美味しい食べ方

そんな脂ののった金アジ、どういただくのが美味しいのでしょうか?

お刺身

魚の上質な脂の乗りを楽しむには、まずはお刺身でいただくのが定番ですね!

贅沢にタタキやなめろうにしてももちろん美味しいですが…せっかくなので、食感と舌の上でとろける脂を存分に味わえる、お刺身がオススメです。
ネギや生姜など、薬味との相性も抜群です!

塩焼き

美味しい魚の、素材本来の味を楽しむもう一つの方法が、塩焼きです。

大きめのサイズの金アジでしたら、塩焼きにして、ふわふわの柔らかい身をほぐしながら頂いてみてはいかがでしょうか!
普通の黒アジとの味の違いも、よく感じられるかもしれません。

アジフライ

アジの鉄板の食べ方といえば、やっぱりアジフライ!
せっかくの高級な金アジをフライにするなんて、贅沢でちょっと気が引けますが…その後ろめたさがまた、美味しさに拍車をかけます!

サクサクの衣に包まれた柔らかくジューシーな身、そして口の中いっぱいに広がるアジの風味…
想像するだけでたまりませんね~!

食べてしまえば最後、普通のアジフライが物足りなく感じてしまうかも…?

金アジを食べるには?どこで釣れる?

そんな金アジですが、黒アジに比べて数がとても少ないので、スーパーなどに出回ることはあまりありません…。
金アジをいただくには、振舞ってくれる飲食店に行くか、自分で釣る必要があるということです。

しかし、金アジは内湾や沿岸に生息しているので、東京湾や相模湾などでも釣ることができるんです!
東京湾沿岸には様々な場所に船宿があり、たくさんのアジ船が出ています。
マアジのシーズンは夏頃から晩秋にかけてですが、回遊をしない金アジは寒くなってきた冬でも釣ることができます!

金アジを自分で料理して食べてみたいという方は、ぜひ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?

同じマアジでも、生活スタイルによって味や値段が大きく変わるなんて不思議ですね。
釣り人を魅了する高級アジ「金アジ」。機会があれば、ぜひ普通のマアジとの違いに着目しながら召し上がってみてください!

それでは、素敵なお魚ライフを〜

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事