こんにちは!震災後Uターンして水産の世界に飛び込んだヒロヨシです。
皆さん、カナガシラはご存知ですか^^?
頭が大きくて、なんだか可愛いお魚ですね!
魅力はコストパフォーマンス。
とっても良い味なのに、とっても安いんです!
今回はそんなカナガシラの魅力に迫りたいと思います♪
目次
カナガシラの基本情報
カナガシラは水深40mよりも深いところに生息し、小魚や甲殻類を捕食している小魚です。
名前の由来は頭が金属のように硬いところから(金頭)、とつきました。
頭が大きいため、大きさの割に身が少なく、調理や加工に手間がかかることからお値段はお安め、、、笑
しかし!手間はかかりますが、その身は至極上品な白身です。
古来は身分が高い人が食べる上等な魚とされ、君魚(殿様が食べる上等な魚)と呼ばれているのですよ!
ホウボウの近種
▼ホウボウ▼
カナガシラはホウボウの近種です。
ホウボウは、カナガシラと比べると値段もお高め。
大きなものは高級料亭によく卸されています。
そんなホウボウの仲間のカナガシラは、加工が面倒という部分を除けば味はそっくり!
旬の時期はカナガシラの方が美味しいという人もいます。
美味しくて値段の安いカナガシラはねらい目なのです^^
▼ホウボウの詳しい記事はコチラ▼
ホウボウという魚 | 基本情報や食べ方をお魚屋さんが解説
お食い初めの魚
「お食い初め(おくいぞめ)」とは、赤ちゃんが生まれて100日目頃に行う儀式です。
一生食べ物に困りませんように、と願掛けをするんですね^^
一般的にはお頭付きの鯛を食べる場合が多いのですが、地域によってはカナガシラを使う場合があるようです。
金頭の名前の如く頭が硬い魚なので、頭の骨がしっかりするとの願いがこめられているそうな。
食べ方
皆さんお待ちかねの食べ方です!
とっても美味しいカナガシラをご堪能あれ♪
血合い骨の処理を忘れずに
カナガシラを食べる際に気を付けてほしいのが、血合い骨の処理を行う事です。
血合い骨は、三枚におろした後のの真ん中に入っている小骨を指します。
カナガシラはこの血合い骨が異常に硬く、そのまま食べると口の中に残ってしまいます、、。
ピンセットで抜いたり、血合い骨の部分のみを包丁でカットする等して除去してから食べるのがおすすめです。
唐揚げ
まずは唐揚げです^^
カナガシラは骨が多い魚なので、一口で頬張りたい方は3枚に卸してから片栗粉をつけてあげて下さい。
捨てる部分の多い調理法ですが、元がとってもリーズナブルなので思う存分楽しめます♪
煮付け
もっともポピュラーな食べ方と言ってもいいかもしれない煮付けです!
大降りなものを選ぶと失敗しません^^
淡白なカナガシラは甘辛く強めの味がオススメです♪
刺身
私が1番オススメしたいのはこの刺身です!
旬のカナガシラはホウボウを凌駕する、という人もいるくらい旨みが濃く、値段にふさわしくない味が楽しめます。
フライ
普段食べている白身魚フライが食べられなくなってしまうかもしれない(笑)ほど美味しいこちらのフライ。
淡白な身はしつこくなく臭みもないので、何枚もぺろっといけちゃいます♪
まとめ
カナガシラは市場での人気が無く、鮮魚店やスーパーで見かける事はまれですが、
出会うことがあったら是非食べてみて下さい!!
ちょっと捌くのが面倒ではありますが、丁寧に磨いてあげると、その価格に見合わない味に驚かれる事でしょう。
それでは良いお魚ライフを~>゚))))))))))))))))>=<
水産加工会社の2代目/フードコーディネーター
震災後の2014年に東京からUターンしてお魚屋さんになりました。 お魚の雑学や、お魚を使ったレシピ等、「魚」にまつわるコンテンツを日々発信中!