イカってこんなにいるの?美味しい種類を魚屋が大公開

皆さんこんにちは!震災後、東京からUターンして水産の世界に飛び込んだひろよしです!

突然ですが、イカはお好きですか^^?

イカは水産資源としてとても重要な存在です。
スルメや塩辛などの加工品も多く、最も身近な水産物と言っても過言ではありません。

2016~2019年は記録的なイカの大不漁で、イカの価格が高騰して大変な事になりました(汗)

イカの大切さを再確認です。

そんなイカですが、その種類は多種多様で、全世界で約450種ほど(そのうち日本に生息しているのは140種ほど)います。
前回の【魚好き必見】カレイってこんなにいるの?その種類を大公開にて紹介したカレイで100種程ですので、その種類の多さが伺えますね。

今回はそんなイカの中でも食用の美味しいイカをピックアップしてご紹介いたします!

美味しいイカを大公開

庶民の味方!スルメイカ(マイカ)


イカといったらこのイカ!と言っても過言では無いほどに重要なイカがこのスルメイカです。
文字通りスルメの原料としても使われます。

ねっとりとした甘さに加え、腑(内臓)の味がとても良いので、塩辛を作る際もこのスルメイカが用いられる事が多いです。

年に2回の旬があり、
夏は小型で腑が小さいもの(刺身にすると身が薄いので食感が良い)
冬は大型で腑が太ったもの(肝に脂がのっているので塩辛にすると旨い)
を覚えておくとよいでしょう。

■ お値段
 ★

■ 刺身での食感
 オーソドックスなイカの味。
 甘みが濃く、後を引く。

■ オススメの食べ方

塩辛

塩辛


濃厚な肝が入った冬物のスルメイカで作る塩辛は格別に旨いです♪

小さくてコスパが良い!ジンドウイカ(ヒイカ)


あまり馴染みの無いコチラのジンドウイカ。
小さい見た目が可愛らしいです。

魅力は火を入れても硬くならない食感。
甘さもしっかりとしていて美味しいです。

春先に水揚げされ、少量ですが関東圏にも出荷されています。

サイズが小さいのでさばくのが少し面倒ですが、安いわりに味が良いので、見かけたら是非試してみて下さいませ。

■ お値段
 ★

■ 刺身での食味
 柔らかく、甘さが濃い。

■ オススメの食べ方

湯通し

ヒイカ刺身


さっとお湯にくぐらすと、甘さがでるのでオススメ!!

暗い海に輝く宝石!ホタルイカ

ホタルイカ


文字通り、キラキラと光って綺麗なホタルイカです。
富山県が有名な産地で、春の風物詩とされていますね。

首都圏では茹でた姿で見かけることが多いでしょうか。

体が小さいので、腑(内臓)ごと調理する方法が一般的です。

■ お値段
 ★★

■ 刺身での食味
 産地以外では食べる事が難しい。
 身よりもゲソ(足)の方が味が良く、足だけを集めた刺身を竜宮そうめんと呼ぶ。

オススメの食べ方

煮つけ

肝ごと食べられる煮付けがベターです!

北の刺身イカ代表!ヤリイカ


私の地元、相馬でも水揚げされるコチラのヤリイカ。
冬の高級刺身イカとして知られ、その上品な味は多くの人を魅了しています。

春先になると卵を持ち、これまた違った味わいを楽しめます。
スーパーに出回る事は殆ど無く、料理屋や寿司屋で味わう事ができます。

■ お値段
 ★★

■ 刺身での食味
 爽やかで上品な甘さが特徴。
 さっと無くなる甘さが癖になる。

オススメの食べ方

刺身

ヤリイカ刺身


何と言っても刺身です。上品な甘さに高級さを感じます。

南の刺身イカ代表!ケンサキイカ


北で多く水揚げされるヤリイカに対して、こちらは南の方で多く水揚げされるコチラのケンサキイカ。
ヤリイカと同じく高級イカとして知られていて、料理屋や寿司屋で味わう事ができます。

地域によって旬が分かれているのが特徴です。

甘みがとても強く濃厚で、食べて頂ければ何故高級なのかがすぐにお分かりいただけると思います。
刺身以外にも、天ぷら、一夜干し、炒め物など、様々な料理で旨さを発揮するのも魅力です。

■ お値段
 ★★

■ 刺身での食味
 ねっとりとして甘みがとても強い。

オススメの食べ方

刺身

どう料理しても美味しいですが、折角なのでお刺身がベターでしょう。

季節を感じさせる!コウイカ


頭部に硬い甲を持っている事からその名がついたコチラのイカ。
頭をパカっと割ると、仲から硬い板のような骨が出てきます。

別名、スミイカと呼ばれ、江戸前の寿司や天ぷらに欠かせないイカです。
夏頃には小さいサイズの新イカが出回り、冬頃には成長した親イカが違った味わいをもたらしてくれます。

私はこの季節を感じられる所が凄く好きです^^

新イカのシコッとした軽快な噛みごたえ、
親イカの肉厚で濃厚な甘み、

どちらも絶品!!

■ お値段
 新イカ...★★★
 親イカ...★★

■ 刺身での食味
 新イカ...シコッとした食感が良い。小さいので、丸々一匹を寿司で食べるのが、江戸前の夏の風物詩だ。
 親イカ...たおやかな歯触り、ねっとりとした甘みと旨みがよい。刺身はもちろん、天ぷらで食べても旨い。

オススメの食べ方

寿司


お寿司屋さんで新イカを見かけたら是非食べてみてほしいです。他のイカとは違った独特の食感がクセになります。

キングオブスクイド!アオリイカ


イカの中で最も旨いと押す人も多いコチラのアオリイカ。
その味から、「イカの王様」と称されています。

見た目は甲イカと似ていますが、おでこに甲骨が入ってらず、頭を割ると平べったい軟骨が入っています。

呈味成分である遊離アミノ酸が国産のイカとしては最高水準であり、旨みが非常に強いんです!
まさにキングオブスクイドです。

締めて直ぐは、美しい透明な身、しなやかな柔らかさと歯ごたえ、さらりとした甘みが持ち味ですが、
熟成(熟成に関してはコチラの記事をご参照下さい)させる事によって解ける食感と濃厚すぎる旨みを味わう事ができます。

■ お値段
 ★★★

■ 刺身での食味
 締めて直ぐ...しなやかな歯ごたえに、さらりとした甘さがとても上品。
 熟成後...歯ざわりが柔らかくなり、旨みが増す。口の中で甘さと旨みがふわっと広がり、キングオブスクイドの名に恥じない味。

オススメの食べ方

刺身


どのように調理しても大変美味ですが、やはり刺身がベターです。
イカ随一の旨みをご堪能あれ♪

まとめ

いかがでしたか^^?(イカだけに)
今回ご紹介したイカ以外でも、大型チェーンで扱われる巨大なイカや、水揚げ地で食される超マイナーなイカも存在します!
その味や食感も様々。
自分がコレだ!と思うイカを是非見つけてみて下さいませ。

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