カスベの基本をプロが解説 | 特徴・雑学・食べ方レシピ

こんにちは!震災後に実家の水産加工会社にUターンしてお魚屋さんになったヒロヨシです!

突然ですが、カスベはご存知ですか?

え?何これ、エイ?食えるの?ってなりますよね(笑)
写真はガンギエイ科に属する、コモンカスベというお魚です。


通称カスベ。
名前の由来は、「魚のカスっぺ」だから、という何とも悲しいお魚です。
まあ確かに、ぱっと見、美味しそうでは無いですよね、、、汗

しかし!
実はこのお魚、流通量はそんなに多くないのですが、実はとっても美味しいお魚なんですよ。

今日はそんなカスベにスポットライトを当ててみましょう♪

カスベとは

 魚のカスッペ

カスベとは、ガンギエイ科のお魚の通称です。
コモンカスベの他に、メガネカスベ、ツマリカスベ等、日本で食用とされるカスベは約10種類程います。
居酒屋で食べるエイヒレは、こいつらが原料ですね。
知らないだけで、意外と身近な存在なんですよ。

名前の由来は、「魚のカスっぺ」だから。
要はカスだから、、という事だそうです、、、。
もうちょっとオブラートに包めよ、と思うのは私だけでしょうか(笑)

確かに鮮度が極端に落ちたカスベは、アンモニア臭が発生して、とても不快な匂いがします。
韓国にホンオフェというカスベを使った発酵食品がありますが、これも非常に恐ろしい匂いがするらしいですね。なんと「 アジア一臭い 」という噂も。
流通技術の発達していなかった頃は、臭くて、煮ても焼いても食えない魚のカスッペだったのかもしれません。(これは私の想像です。)

▲市場には、ヒレだけになって入荷したりします。▲

散々な言われようなカスべですが、鮮度の良いうちは抜群に美味いので、地元民の評価は凄く高いです!

フランス料理では定番

こんなに悪口ばかり言われているカスベ、アムール(愛)の国フランスでは定番の食材なんです!
ワインや香草で煮込んだカスベに、焦がしたバターをかけて頂きます。
洒落てますね~!
料理名はRaie au beurre。
うーん、読めません(笑)

オススメの食べ方

わが国ジャパンの食べ方の定番は、なんと行ってもこの2つです。

煮付け


普通の煮魚と同じ要領で煮ます。
北海道では定番の家庭の味ですね。
もちろん私の地元でも良く食べます。
軟骨のコリコリ触感と、しっとりとした身が癖になります。

唐揚げ


カスベを食べやすいカットにして片栗粉を塗し、高温の油でカラッと揚げます。
軟骨まで食べられるので、フワフワの身の中に軟骨のコリコリ食感が良いアクセントになってます。
揚げたての美味さは皆様の想像の10倍くらいのポテンシャルを発揮してくれます。

まとめ

カスベ、いかがでした。
『地元民に愛される』という事には必ず理由があります!
都会では相手にされないカスベですが、地元ではかけがえの無い大衆魚。
そんなカスベを見かけたら、敬遠せずに食べて欲しいです。

それでは良いお魚ライフを!

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