イワシの種類と見分け方!旬・食べ方を合わせて解説

皆さんこんにちは!相馬のおんちゃまオンラインショップ店長、高橋です。
イワシは日本人にとって、とてもポピュラーな魚ですよね。
日本で食用とされる種類は3種あり、どの種も日本人の食生活でとても大切な存在となってます。

今回はそんなイワシの種類を解説していきます。

各イワシの基本情報

まずは各種類の基本情報から解説していきます。
魚に弱いと書いて鰯(イワシ)。鮮度が落ちやすく、纏まって水揚げされる為、産地での加工品も沢山あります。一般的にどのような姿で食べられているか等も合わせてご紹介していきます。

マイワシ 

まずはマイワシから。
マ(真)がつく魚は真鯛やマガレイ等、代表種または一般種という事を指します。
マイワシもその例にもれず、古くから日本の漁業を支えてきたザ・大衆魚です。

値段も安く、私たちの生活を支えていたマイワシですが、21世紀初頭から漁獲量が減少。
大型で鮮度の良いものは、高値で取引されています。あの高級魚と同じ値段、何て事もざらにあるんです。
それでも、近年やっと漁獲量が増加傾向にあり、また私たちの食卓を賑わせてくれそうな雰囲気が見えてきました。

分類:顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目ニシン科マイワシ属サイズ:最大30cm前後

太平洋側、日本海側でずれがあり、漁獲場所でも変化するので一概には言えません。
それを踏まえた上でおススメしたいのが、6月~7月に関東、常磐沖で水揚げされるものです。
梅雨イワシ、入梅イワシなどと呼ばれ、特に脂がのっています。

代表的な加工品

寿司ネタ

回転すし等のイワシは、殆ど本種が使われています。
近年の加工技術と物流の発達により、美味しいイワシが普通に食べられるようになりました。
本職の私も、回転すしに行った際は必ず注文しますよ。

おすすめの食べ方

お刺身

マイワシは他の2種と比べて脂が強いので、是非刺身で食べて頂きたいです。
お醤油にぶわっと脂が広がって、お口の中でとろけます。
※イワシは鮮度落ちが速いため、生食する際は販売店に必ず確認してくださいね。

ウルメイワシ

目が潤んでいるように見える為その名がついた本種。
最大40㎝前後まで成長し、今回ご紹介するイワシの中で最も大型になる種類になります。
漁獲量は他の2種と比べると少なく、最もマイナーなイワシです。

分類:顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目ニシン亜目ニシン科ウルメイワシ属
サイズ:最大40㎝前後

鮮魚での流通が極端に少ないので、旬がわかりずらくなっていますが、一般的には水温が下がる冬と言われています。

代表的な加工品

にぼし・めざし

脂が少ないため、干し加工品が多く作られています。
イワシ類の干物では、やはり本種が最上級との声も多いですね。
まとまって水揚げと加工が出来るため、価格も安めです。

おススメの食べ方

みりん干し

ウルメイワシは他の2種の中で最も脂が少ないため、調味料が入りやすく、みりん干しが作りやすいです。
鮮魚での流通が少なく、生のウルメイワシが手に入る機会は少ないですが、是非自家製みりん干しを試してみて下さい。

カタクチイワシ

下あごが小さく、片口に見えるからその呼び名が付きました。
また、背中が黒いため、セグロイワシと呼ばれる事もあります。

三種の中でもっとも小型の種で、10㎝程度しか成長しません。
カタクチイワシの稚魚は、ちりめん、しらす、釜揚げ、生シラスなどになる為、成魚よりも稚魚に高値がつきます。
他の2種と比べると沿岸部での水揚げも多いので、鮮度が重要視されるしらす需要にぴったりなんです。

成魚はめざし、煮干しの原料になる他、魚醤の原料、釣り漁の餌、家畜の飼料など、幅広い需要があります。

分類:動物界脊椎動物門顎口上綱硬骨魚綱新鰭区真骨亜区ニシン・骨鰾下区ニシン上目ニシン目カタクチイワシ科カタクチイワシ属
サイズ:最大10㎝前後

ほぼ通年。カタクチイワシは、産卵直前と直後を除いた殆どの期間で味が良いとされています。
※産卵期は産地によって違う。

代表的な加工品

しらす、ちりめん

マイワシやカタクチイワシの稚魚もちりめんしらすになりますが、最も代表的なのがカタクチシラスの稚魚です。
前途でもご紹介しましたが、カタクチシラスは比較的沿岸部(陸から近い場所)でも水揚げできるため、鮮度が重要なしらすにはうってつけの原料なのですよ。
陸地が近いと、小型の船で漁ができるのも魅力ですね。

▼しらすの詳しい記事はコチラ▼
しらすの真実 | ちりめん・じゃこ・小女子・白魚の違い

おススメの食べ方

自家製アンチョビ

稚魚は生シラス、釜揚げしらす、ちりめん等、楽しみ方がありますが、成魚の楽しみ方というと悩みます。
生で食べられるならばお刺身も美味しいですし、もちろんウルメイワシのように干物にしても美味。

その上で試して欲しいのが、自家製アンチョビです。カタクチイワシは、アンチョビやオイルサーディン等の加工原料としても使われます。

保存も効くので、「大量に釣れたけど冷凍庫の空きがない!」という時に試してみては如何でしょうか。
ちなみにナンプラーも同時に作れますよ。

イワシの見分け方

それでは見分け方を解説していきます!

マイワシの特徴

マイワシは他のイワシと比べると丸みを帯びた魚体をしています。また、体に黒い斑点があるのも特徴です。個体によっては黒い斑点が見えない場合もあるので、他の2種の見分け方を用いて消去法で判断します。

ウルメイワシの特徴

ウルメイワシはその名のごとく、目がとても大きいです。マイワシと比べるとこんな感じ。
またマイワシよりも細長い鉛筆のような魚体をしており、黒い斑点もありません。

カタクチイワシの特徴

カタクチイワシは顔の形状で判断します。目が鼻先に近く、あごが小さいのが特徴です。
見分け方はマイワシとウルメイワシを見分けるよりもずっと簡単ですね。

イワシって、どれも美味しいですよ

イワシの種類と見分け方をご紹介しました。
それぞれに良さがあり、一概にどれが一番おいしいとも言い切れません。

マイワシ脂の乗った刺身、香ばしく焼き上げためざし、たっぷり乗っけたしらす丼、どれも大好きです。
近年、イワシの漁獲量も戻っているので、是非イワシを沢山食べて下さいね。それでは!良いお魚ライフを~!

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