こんにちは! 震災後Uターンして水産の世界に飛び込んだヒロヨシです。
皆さん、メバルはご存知ですか^^?
その名の如く、大きな目が特徴的なお魚で、釣り好きの方にはおなじみのお魚でしょうか。
水揚げ量の少なさから市場への流通は少なめ。
とてもマイナーなお魚ですが、実はとってもおいしいのです。
今回はそのようなメバルの基本や捌き方、定番料理等をご紹介します。
目次
メバルとは
メバルの基本
メバルはスズキ目カサゴ亜目メバル科のお魚です。
メバル科の魚は100種類以上存在しており、カサゴ、メヌケ、ソイ等、味が良いお魚が沢山属しています。
その中でも、メバルと呼ばれるのは、「アカメバル」「クロメバル」「シロメバル」の3種類です。
一昔前までは上記3種は同じ魚として扱われていましたが、2008年に別の魚であったと発表されました。
海の中は、まだまだわからない事だらけですね。
アカメバル、シロメバルは近海に多く、クロメバルは外洋に多い傾向にありますが、
現在の市場では、3種を総称してメバルと呼んでいます。
※写真はシロメバル
旬
通説では夏と言われていますが、個体差が大きく一概には言えません。
冬から春に漁の最盛期を迎える地区も多く、安価で出回る事もあります。
夏⇒味の良い個体が多い
冬~春⇒沢山とれるので、安い場合が多い
程度で覚えておきましょう。
寄生虫の心配
メバルの主食となるオキアミには、アニサキスの卵や幼虫が寄生しているため、寄生の恐れがあります。
※但し、アニサキスの寄生が0%のお魚は殆ど存在しない、という事を留意しておきましょう。
アニサキス症のリスクを最低限抑えるため、下記の予防法を徹底しましょう!
①よく目視する
②よく噛む
上記2つを徹底すれば、アニサキス症の発症確立を抑える事ができます。
それでも心配な場合は、一度冷凍されたものや、過熱処理されたものを食べるようにしましょう。
▼アニサキスについての詳しい記事はコチラをお読みください▼
アニサキス症を予防しよう! 症状、なりやすい魚・ならない刺身をご紹介
捌き方と下処理
3枚おろし
メバルの捌き方は、一般的な小型のお魚と同じです。
お刺身やムニエル等にする際は、3枚おろしがいいでしょう。
①ウロコを落とす。
②頭を落とす。
③腹に包丁を入れ、内臓を取り出す
④背骨の腹側に血合いがあるので、包丁で一本筋を入れて水で洗い流す。
⑤背中から背骨に向かって包丁を入れる
⑥腹から背骨に向かって包丁を入れ、身を剥がす。
⑦3枚におろしたら、腹骨を取る。
▼コチラの動画でメバルの3枚卸が紹介されています▼
★刺身にするなら
中骨が太くきついので、ピンセットでとるか、包丁で除去してください。
★加熱するなら
そのまま調理の工程に進んでください。
煮付け等の下処理
煮付けや塩焼き等は、腹を開かない方が旨みが逃げずに美味しく調理できます。
肝(肝臓)は一緒に煮付けやソテーにすると絶品ですよ。
▼コチラの動画でメバルの煮付け用の下処理が紹介されています▼
定番の食べ方
まずは漁師や我々水産に携わる家で、普通に食べられる定番のお料理からご紹介します。
メバルとゴボウの煮付け
出典:https://erecipe.woman.excite.co.jp
メバルと言ったら、やっぱり煮付けですね。ホロホロの身に煮汁がしみ込んだ、料亭の味です。
爽やかな香りを持つごぼうと一緒に煮る事で、煮汁がすっきりと仕上がります。
簡単美味しい! メバルの唐揚げ
出典:https://recipe.rakuten.co.jp
油で揚げた唐揚げは、煮付けとはまた「カリッ、フワ」な違った食感と味わいを楽しめます。
調理自体も簡単で一度で大量に作れるので、家族の人数が多いお家にうれしい食べ方なのでは。
刺身(お造り)
出典:http://www.recipe-blog.jp
まずは煮付け等で楽しんで頂きたい所ですが、新鮮で大型なものが入ったならばお刺身もありです。
ポイントは皮も楽しめるお造りにする事。皮の旨みや触感のおかげで、普通の刺身とは違った味わいを楽しむ事ができます。
味噌汁(あら汁)
出典:http://www.recipe-blog.jp
お刺身等を楽しんだ後に出てしまうのがアラ。捨ててしまうのはもったいないです。
メバルのアラは凄く良い出汁が出るので、そのまま味噌汁にしてしまうのがおススメです。
おしゃれな洋風レシピ
次はちょっとお洒落な洋風レシピです。
メバルのムニエルクリームチーズソース
出典:https://http://www.recipe-blog.jp
淡白ホロホロなメバルは、クリームチーズとの相性は抜群です。
いつものムニエルが、高級感のあるお洒落料理に変身します。
春のメバルと冬の牡蠣でアクアパッツァ
出典:https://http://www.recipe-blog.jp
メバルの淡白で上品な旨みと、牡蠣の濃厚な出汁は相性がすごくいいのですよ。
アクアパッツァは意外と作り方も簡単。来客時のちょっとしたおもてなし料理に最適です。
メバルのカルパッチョ
出典:https://http://www.recipe-blog.jp
醤油とワサビに飽きたら、次にカルパッチョはいかがでしょうか。
余ったお刺身をそのまま流用できるのでおススメです。
メバルの松笠焼き、かぶのピュレ添え
出典:https://http://www.recipe-blog.jp
フレンチの要素を感じる、メバルの松笠焼きです。
春はメバルが沢山水揚げされ、カブも旬を迎えるので、まさに「春を楽しめる料理」ですね。
まとめ
メバルの基本と食べ方、いかがだったでしょうか。
メバルはスーパーに並ぶ大衆魚とは違って、水揚げがあまり多くありません。
しかし、とても味が良いため、日本料理や割烹、最近ではフレンチのお店等でも使われる事が多くなってきました。
それくらい美味しいお魚なのです。
是非見かけたら、食べてみて下さいね。
それでは良いお魚ライフを~>゚))))))))))))))))>=<
水産加工会社の2代目/フードコーディネーター
震災後の2014年に東京からUターンしてお魚屋さんになりました。 お魚の雑学や、お魚を使ったレシピ等、「魚」にまつわるコンテンツを日々発信中!