ちか鯛?いずみ鯛?本名はティラピアです!臭みのない絶品レシピ3選

こんにちは!お魚大好き女子大生の鈴木ひらです。

みなさん、ティラピアというお魚をご存知ですか?
養殖に詳しい方などは、耳馴染みがあるかもしれませんね。
アフリカ原産の淡水魚で、日本でこそあまり馴染みがないかもしれませんが、世界中で食べられているお魚なんですよ!
コストコでも冷凍魚として売られており、人気の商品になっています。

今回は、そんなちょっと聞きなれないお魚、ティラピアについてご紹介します!

ティラピアの基本情報

■正式名称:ナイルティラピア
■分類:スズキ目 カワスズメ科 カワスズメ属
■大きさ:体長40cm前後にもなる
■分布:淡水魚。アフリカ原産、日本でも南方の温泉地帯などで見られる

もともとはアフリカの川に生息する淡水魚で、日本には戦後の食糧危機の際に、タンパク源として注目され、導入されました。
この時導入されたティラピアの仲間には、ナイルティラピアの他にモザンビークテラピア(カワスズメ)やジルティラピアがありましたが、食用として定着しませんでした。
一方で、ナイルティラピアは「チカダイ(ちか鯛)」や「イズミダイ(いずみ鯛)」といった名前で、日本でも流通することがあります。
身が鯛に似ていることからこの名前がついていますが、分類上はマダイとは全く違うお魚です!

世界で進むティラピアの養殖

ティラピアは、東南アジアや中国など、世界で盛んに養殖されている魚です。
平成28年には、ティラピア類は世界中で年間およそ590万トンも養殖され、魚種別生産量では第4位にもなっています。
これは、ティラピアがおいしいだけでなく、とても丈夫で養殖に適した魚だからです!
一方、日本では淡水魚を食べる習慣がほとんどないため、あまり養殖が盛んではありません。

沖縄の川にも…?外来種としてのティラピア

ティラピアはその丈夫さから、養殖業ではとても重宝される一方、自然の河川などに逃げてしまうと、外来種として大きな脅威になります。
ティラピアは雑食性でなんでも食べる上に、適応できる水温の範囲はおよそ10℃~40℃ととっても広く、また海よりも濃い塩分でも生きられるなど、塩分への高い適応能力も持ち合わせています。

日本でも、沖縄県の河川や湖沼、愛知県の荒子川などで、ティラピアが大繁殖してしまい、在来種が圧迫されてしまうという問題が起こっています。
このことから、ティラピアは「生態系被害防止外来種」にも指定されています。

こうして見ていくと、なんだか悪いイメージが先行してしまいますが、置かれた環境で必死に生きているティラピアたちに罪はありません。
美味しく食べてあげることも、供養の一つかもしれませんね!

ティラピアはどこで手に入る?

そんなティラピアですが、いったい日本で簡単に手に入るのでしょうか?

ティラピアを販売していることで有名なスーパーの一つが、コストコです!
輸入食品を数多く扱うコストコでは、インドネシア産ティラピアの冷凍切り身を買うことができます。
加工済みな上に冷凍で保存も効くので、オススメの商品です!

また、日本で特にティラピアの販売に力を入れているのが、イオン系列のスーパーです!
日本ではあまりティラピアの養殖が盛んではないため、国産の養殖ティラピアは人件費等の関係でそこまで安価ではなく、流通も少ないのが現状です。
しかし、イオンは国産の養殖ティラピアを積極的に仕入れているため、他のスーパーでは目にしない国産ティラピアを、マダイのおよそ半額の値段で購入することができます。
鮮度も良く、刺身として販売していることもあるようです!

一方で、沖縄など南方にお住いの方は、綺麗な川で釣ってくるという手もあります!
先述の通りティラピアは日本の河川にも帰化・定着しているので、場所によっては比較的簡単に釣ることができます。
ただし、ティラピアは雑食性の川魚なので、綺麗な川で釣ったものでないと、身がかなり泥臭い恐れがあるのでご注意ください!

ティラピアを食べてみよう!オススメレシピ3選

それでは、ティラピアは実際どのようにして食べるのが美味しいのでしょうか?

身の見た目はマダイによく似ていて、鮮度の良いものは刺身でもいただけます!
お味は、上品で淡白な白身魚、といったイメージでしょうか。
ですが、川魚を食べ慣れない方には、あまりお勧めできません。ものによっては、川魚特有の臭みがあるかもしれないからです。

一方で、その癖のない上品な味から、どんな料理にも合うのがティラピアの特徴です!
特に洋風の料理に使うのがお勧めです。

ここでは、ティラピアの臭みを消しつつ、美味しく召し上がれるレシピを3つご紹介します!

ティラピアのムニエル

白身魚の鉄板洋風料理といえば、やっぱりムニエルですね。
ふっくらした食感を楽しむのに一押しの調理法です!

【材料】(2人分)
<ムニエル>
ティラピア      2切れ
小麦粉        大さじ2
塩・コショウ     適量
パセリやローズマリー 適量
バター        10~20g
<ソース>
バター        大さじ1
醤油         大さじ1
白ワイン       大さじ4
カットレモン     1/4個分

【手順】
1. ティラピアの切り身を水洗いし、キッチンペーパーでさっと水気をふき取る。匂いがになる場合は、白ワインなど酒で臭みを取ると良い。
2. 塩・コショウを振りかけ、さらに小麦粉とハーブをまぶす。
3. フライパンにバターを熱し、弱火~中火で両面をこんがりと焼き、仲間で火を通す。
4. 切り身を皿に盛りつけたら、フライパンにバター、醤油、白ワイン、カットレモン汁を入れて一煮立ちさせてソースを作り、切り身にかけて完成。

ティラピアの漬け焼き(カレー味)

白身魚を調味料に漬け込んでから焼く漬け焼きは、匂いが気になる人にはもってこいの料理法です!
ここではカレー味をご紹介しますが、タンドリーやハーブ、味噌漬けなど、どんな味付けにもマッチします。

【材料】(2人分)
ティラピア      2切れ
カレー粉       小さじ2
小麦粉        適量
パン粉        適量
塩・コショウ     適量
パセリ        適量
オリーブオイル    大さじ1
卵          1個

【手順】
1. ティラピアの切り身を食べやすい大きさに切り、水洗いしてキッチンペーパーでさっと水気をふき取る。匂いがになる場合は、白ワインなど酒で臭みを取ると良い。
2. 塩・コショウを振りかけ、さらに小麦粉とカレー粉をまぶす。
3. 切り身を溶いた卵、パン粉に順番にくぐらせ、衣をつける。
4. フライパンにオリーブオイルを熱し、中火で両面をこんがり焼き、仲間で火を通せば完成。

ティラピアのフライ

癖のない白身魚は、何と言ってもフライに最適です!

【材料】(2人分)
<フライ>
ティラピア  2切れ
塩・コショウ 適量
小麦粉    適量
卵      1個
パン粉    適量
サラダ油   適量
<タルタルソース>
卵      1個
玉ねぎ    1/4
マヨネーズ  大さじ4
酢      小さじ2
塩こしょう  少々
パセリ    少々

【手順】
1. ティラピアの切り身を食べやすい大きさに切り、水洗いしてキッチンペーパーでさっと水気をふき取る。匂いがになる場合は、白ワインなど酒で臭みを取ると良い。
2. 塩・コショウを振りかけ、これを小麦粉、溶き卵、パン粉の順にくぐらせ、衣をつける。
3. 鍋にサラダ油を入れ、170℃で衣がきつね色になるまで揚げればフライの完成。
4. みじん切りにした玉ねぎを水にさらし、卵を茹でる。
5. ゆで卵をすりつぶし、そこに玉ねぎ、マヨネーズ、酢、塩胡椒、パセリを加えて混ぜ合わせれば、タルタルソースの完成。
6. フライにタルタルソースをかけて食べる。

まとめ

いかがでしたか?

あまり知られていない、安くて美味しい外来魚、ティラピアについてでした。
馴染みのない魚でも、一度調べて思い切って食べてみると、新たな発見につながって面白いかもしれません!

それでは素敵なお魚ライフを〜

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