たらこってなんの卵?明太子、タラコ、真たら子 それぞれの違いわかりますか?

こんにちは、遠藤です。

皆さんはタラコや明太子はお好きですか?

冬の時期にはスーパーなどで生のタラコなんかも売られていますよね。

意外と安い値段でおっきなたらの卵が売られていたりなんてこともよくあります。

ところで、タラコってなんの卵かご存じでしょうか。

タラの卵でしょうか?それだと半分だけ正解です。

タラコとは確かにタラの卵なのですが、その種類が大切になってきます。

タラの種類

日本で流通しているたらは大きく2種類あります。

マダラ (真鱈)

タラ目タラ科マダラ属

大きさ:全長1.2 m

分布: 北はベーリング海、東はカリフォルニア州までの黄海、日本海、東北地方以北の太平洋岸。

スケトウダラ(スケソウダラ)

タラ目タラ科スケトウダラ属

大きさ:全長 0.7m

分布: 日本海、茨城県以北の太平洋沿岸、オホーツク海、ベーリング海、カリフォルニア州沿岸まで北太平洋に広く分布。

真鱈はスーパーでもよく見かけるおなじみの魚ですよね。ソテーやムニエル、焼き物にも揚げ物にも使えるうえに、冬の時期には鍋の具材としても欠かせないですよね。

タラコの基本情報

タラコはどっち?

お馴染みのタラコも真鱈の卵なのかというとそうではありません。

一般的に食べられる「タラコ」は実はスケトウダラの卵です。

意外かもしれませんが真鱈の身は価値が高い一方で、その卵はマダラ子などと呼ばれスケトウダラのものよりも価値が低いものとして扱われています。

対してスケトウダラはその身が真鱈よりも安く扱われる一方で、卵は珍重されお馴染みのタラコや明太子に使われます。

真鱈はより一般的に流通しているため、タラコも真鱈だと思ってしまうかもしれません。
ですが、タラコの材料となるのはスケトウダラのみで、真鱈を使った場合はタラコを名乗ってはいけないというルールもあるようです。

タラコと明太子の違い

タラコと明太子と聞くと、明太子は辛いものでタラコは辛くないものという違いを思い浮かべるかもしれません。ですが、それは少し違います。

タラコと明太子 名前の由来

まずはそれぞれの名前の由来から見ていきましょう。

タラコ

タラコは読んで字のごとく、タラの子供だからタラコです。そのままですね。

一般的にはスケトウダラの卵を指します。

明太子

では明太子はというと、実はこちらもそのままの名前です。

「明太」=「ミョンテ」は韓国語でタラを指します。

つまり明太子もタラコと同じくミョンテの子、タラの子を意味しています。

また、現代では辛子明太子と明太子が同じものとして扱われることが多いようです。

つまるところ由来となる言語が違うだけで、どちらも同じスケトウダラの卵を指しているわけです。
二つの呼び名があることについては、東日本で食べられていたタラコが日本名のタラコと呼ばれ、西日本においては朝鮮半島で食べられていたものが伝来したため明太子と呼ばれているといわれています。

では次に、これらの作り方の違いを見てみましょう。

タラコの作り方

まず、タラコの作り方からです。
製法自体は意外なほど簡単で、卵さえ手に入れば自宅でも作れるようです。

6%程度の塩分で4~5日間ほど漬け込むだけで完成です。

塩漬けするだけで作れるので、新鮮なスケソウダラの卵が手に入ったらチャレンジしてみて下さい。

明太子の作り方

対して明太子の作り方ですが、明太子には二つの種類が存在します。

それが、タラコと同じものを明太子と呼ぶ場合、そして辛子明太子を明太子と呼ぶ場合です。

前者の場合はタラコと同じと考えてよく、辛子明太子を指していた場合には大きな製法の違いがあります。

辛子明太子を作る場合も、はじめは同様に塩漬けを行います。
それに加えて辛子明太子では第二工程として、トウガラシや調味料を混ぜた調味液に付け込まれます。
これが大きな違いですが、さらにこの調味液への漬け込みでは軽い発酵が行われています。

このため、辛子明太子は発酵食品とも呼べるのです。

生で売っているタラコについて

冬になると、スーパーや市場では生のたらこが売られていることがあります。

普段目にするタラコよりも数倍太くて大きな卵なのではないでしょうか。値段も手ごろなため買ってみたいけど迷っているという方もいるでしょう。

お店で売られている生のたらこはほとんどの場合、真鱈の卵、つまりマダラ子です。マダラの卵は先述の通り、価値が低く扱われます。そのため、大きな卵でも比較的安価でスーパーなどに流通するのです。

一般的にはマダラ子はタラコではないのですが、店頭では単にタラコとして売られている場合も多いので注意が必要です。

見分けるポイントは、大きさや色合いです。

・普段見るタラコの数倍の大きさ

・それでいてやすい

・少し黒っぽい色合い

上記に当てはまるのは大抵がマダラ子であると考えていいでしょう。

とはいえ、マダラ子はマダラ子でおいしく食べることができます。

味は確かにスケトウダラと比較すれば大味で、うまみもおとるように感じます。しかしその代わりに、タラコに近い味でありながら、安価で大量に購入できることが魅力といえます。

次節ではマダラ子を使ったレシピをご紹介します。

生タラコ(マダラ子)の調理方法

醤油漬け

簡単で美味しいのが醤油漬けです。プチプチとした食感と、卵特有のうまみがたまりません。

①全体に塩をふり、臭みを取り水分を抜く

②皮を破いて中身をタッパーなどに取り出し、酒と醤油をかけて漬け込む

③一晩以上寝かせれば完成です。一週間程度で食べきりましょう。

マダラ子の煮つけ

甘塩っぱい味付けがすきならば、煮つけもたまりません。

切り口が花のように開くことから花煮とも呼ばれるようです。

①3cm程度の厚みに切る

②砂糖:みりん:酒:醤油を1:1:2:2で合わせたものを煮たて、切ったマダラ子を入れます。

③煮汁がなくなるくらいまで煮たら完成です。

どちらも簡単なレシピで、マダラ子自体も安く手に貼るので作ってみてください。

ごはんのお供にも、酒の肴にも相性抜群です。

真鱈もスケトウダラも、魅力的

タラコや明太子、マダラ子の違いを知っていただくことはできたでしょうか?

タラコや明太子に使われるのは真鱈ではなくスケトウダラ

タラコも明太子も名前の由来は一緒で、指すものが微妙に異なる

タラコは塩漬けで、明太子は一種の発酵食品

また、タラコや明太子にはならないマダラ子も、簡単な調理で美味しく作ることができます。スーパーなどで見つけた場合は、ぜひ食べてみてください。

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