皆さんこんにちは!相馬のおんちゃまオンラインショップ、店長の高橋です。
今日は、当ブログでも何度か取り上げている「ヒラツメガニ」を、もう少し掘り下げて解説しようとおもいます。
漁獲量、流通量共に少なく、非常にマイナーな存在になっているヒラツメガニですが、実はとっても美味しいカニ。
価格もお安めなので、リーズナブルにカニの味をお楽しみ頂けます。
見かけた(釣った)時のために、是非とも読んでみてください。
目次
ヒラツメガニの基本情報
ヒラツメガニは、日本各地で水揚げされる小型のカニです。
日本に留まらず、韓国や中国の一部地域でも食べられています。
カニ類の中では比較的安価なので、普段使いしやすいカニです。
纏まって大漁に水揚げされる事や、非常にデリケートで活(生ている)での流通が難しい事が安価な理由となっています。
各地で呼び方が異なり、マルガニ、エッチガニ、ホンダガニ(甲羅の模様がHに見えるから)、ヒラガニ等と呼ばれる事もあります。
旬
ほぼ通年美味しく食べる事ができますが、その中でも産卵期の10月~11月、2月~4月がおすすめ。
メスの固体はたっぷりと内子(卵巣)が入っており、カニ味噌の味わいがより濃厚になります。
個体差に開きがあるので、「持って重たいもの」を選ぶと失敗が少ないでしょう。
味わい
ヒラツメガニは腕に殆ど身が入っていません。
ズワイガニやタラバガニの感覚で食べようとすると、かなりがっかりすると思います。
しかし、本当の魅力は甲羅の中にたっぷり入ったカニ味噌。
あっさりとしているのに深みがあり、それでいて臭みもありません。
この味わいはヒラツメガニならではです。
安価で絶品なカニ味噌とカニ出汁が楽しめる事が、ヒラツメガニ最大の魅力です。
下処理の方法
↓当店のyoutubeチャンネルにて、動画で解説しています。↓
※事前に使い古しのハブラシ等で、綺麗に洗いましょう。
1.ふんどしと呼ばれる、腹下部にある部位を手で引きちぎる
2.出刃包丁やキッチンバサミで半分に割る。ヒラツメガニは甲羅が柔らかいカニなので、比較的簡単に割れます。
3.カニのサイズが大きい場合、もう半分に割る
補足
ヒラツメガニの魅力はカニミソなので、流れ落ちないように留意しましょう。
おすすめ料理
上記で下処理したヒラツメガニの食べ方レシピをご紹介します。
味噌汁
最もポピュラーな食べ方の味噌汁。
俗に言う「カニ汁」ですね。
簡単に作れるので、水産を生業にする家庭ではお馴染みの料理です。
■詳しいレシピはコチラ
【動画レシピ】カニ汁の作り方!捌き方と合せてご紹介
トマトクリームパスタ
ちょっとお洒落に楽しみたい!という方にオススメの食べ方。
ハードルが高いと思われがちですが、材料さえあれば簡単に作る事ができます。
濃厚なカニミソと、トマトクリームソースの相性は絶品です。
■詳しいレシピはコチラ
まとめ
ヒラツメガニの基本や下処理、食べ方等をご紹介しました。
とってもマイナーなのでスーパー等で見かける事は少ないですが、お料理が好きな方には本当にオススメのカニです。
お安くカニミソの旨みを味わえますからね。
市場やお魚屋さんで見かけたら、是非お試し下さい。
それでは、良いお魚ライフを。
水産加工会社の2代目/フードコーディネーター
震災後の2014年に東京からUターンしてお魚屋さんになりました。 お魚の雑学や、お魚を使ったレシピ等、「魚」にまつわるコンテンツを日々発信中!