こんにちは!相馬のおんちゃまオンラインショップ、店長の高橋です。
今回はお魚では無く、甘酒のお話についてお話させて頂きます。
相馬のおんちゃまオンラインショップでも、塩辛や甘酒醤油漬け等に含まれている甘酒。
初詣等行くと、お巫女さんが配ってくれたりしますよね。
やさしい甘さがホッとする、日本の伝統的な甘味飲料です。
甘酒の起源は古く、なんと古墳時代まで遡るらしいですよ。
1500年以上昔から、我々日本人に親しまれていたのですね!
そんなに昔からずっと残っているのには、何かしらの訳があるはずだ!!
そう思い立ち調べてみると、やっぱり理由がありました。
甘酒は自然の力が作り出した栄養満点のパワフルドリンクだったのです。
目次
そもそも甘酒って?
一言で甘酒、といっても実は作り方の異なる2種類があります。
まずはソコからご紹介しましょう。
酒粕から作られた甘酒
1つ目は、酒粕から作られた甘酒。
日本酒を作る際に出る酒粕に砂糖を混ぜて作られます。
砂糖が大量に入っているのでカロリーは高め。
また、酒粕から作られているので、少量のアルコールも入っています。
市販されている缶の甘酒はこちらが多いようです。
リーズナブルなお値段が魅力です。
米麹から作られた甘酒
2つ目は米麹で作る甘酒。
お米に米麹を混ぜ、発酵させて作ります。
米麹とは、米に麹菌(発酵させるために必要な菌郡)を繁殖させたものです。
この麹菌が、米に含まれるデンプンやたんぱく質等を分解し、様々な栄養素を作ってくれます。
これが日本古来より続く、昔ながらの製法ですね。
砂糖は使わず、ノンアルコール。
お値段はちょっぴり高めです。
体に良いのは?
上記2種類の甘酒の中でも、特に栄養価が高い言われているのは米麹から作った甘酒です。
ノンアルコールなので、赤ちゃんや妊婦さんにもお勧めできます。
私が好きなのも、米麹から作った甘酒です。
麹菌の力のみで作られた、やさしくも奥ゆかしい甘さが癖になります。
ちなみに弊社の製品で使っている甘酒もこっちの甘酒です。
蔵元さんにお願いして、火入れ(一番最後に火を入れて発酵を止める作業)をしてないものを仕入れているので、生きた麹菌がたんぱく質を分解して、アミノ酸を出してくれるんです。
要は、臭みを取って旨み成分を増やしてくれます。
麹菌さんには頭があがりません、、笑
飲む点滴の甘酒
米麹から作られた甘酒は、別名飲む点滴と呼ばれています。
↓ざっと含まれている栄養素がコチラ↓
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- 葉酸
- オリゴ糖
- 食物繊維
- システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸
- コウジ酸
- ブドウ糖
たくさん入ってますね~!!
なんと、ブドウ糖、ビタミンB群、アミノ酸などは本当に点滴に入っているらしいですよ。
なるほど、本当に飲む点滴ですね。
俳句では 甘酒は 夏の季語なのですが、それは昔から夏バテ防止の栄養ドリンクとして庶民から愛されていたからのようです。
行商さんが、「甘酒~、甘酒~、」って言いながら売り歩いていた情景が浮かびます。
効能一覧
甘酒の得られる効能をまとめてみました。
疲労回復
飲む点滴ですからね。疲れた体の特効薬です。
美肌効果
コウジ酸は、シミの原因となるメラニンの生成を抑え、シミやくすみを防いでくれる効果があります。
また、ビタミンB群が持つ保湿効果が美肌効果をもたらします。
便秘解消
食物繊維やオリゴ糖も含まれているため、腸の環境を整え、働きをよくしてくれる作用があります。
ダイエット効果
実は、甘酒のカロリーは100gあたり81k㌍と少なめなんです。
それに加え、甘酒の甘さの素であるブドウ糖は、血糖値をすばやく上昇させすばやく満腹感を得る事ができます。
どうしても間食したい、、、
そんな時に甘酒をコップ一杯程度飲めば、空腹が和らぎ、尚且つ低カロリーという訳です。
まとめ
流石は1500年もの歴史を持っているだけのことはありますね。
美肌効果やダイエット効果など、様々な効能がありました。
※飲めば飲むほど痩せるってものではないですからね。
余計な化学調味料に頼らなくても、目を凝らせば昔から語り継がれるすごいモノがあるんだな、と痛感いたしました。
先人たちの知恵を拝借して、自分も美味しいものを作らねば!!
水産加工会社の2代目/フードコーディネーター
震災後の2014年に東京からUターンしてお魚屋さんになりました。 お魚の雑学や、お魚を使ったレシピ等、「魚」にまつわるコンテンツを日々発信中!