【ソボクなギモン】魚はどうやって眠るの?マグロが寝ないって本当?

こんにちは!お魚大好き女子大生の鈴木ひらです!
皆さんは最近よく眠れていますか?私はついつい夜更かしをしてしまうので、朝なかなか起きられません…

ところで、魚たちはどうやって寝ているのか、ご存知ですか?
普段生活していても、魚が眠っている姿を目にすることはほとんどありませんよね。
「そもそも魚って寝るの?」なんて思われる方もいるかもしれません。

もちろん我々人間と同様、魚も眠ります
でも魚にはまぶたがないので、寝ているのか起きているのか、判別しづらいのです。
(マンボウなどは油瞼と呼ばれるまぶたのような構造を持っていますが、驚いた時に目をパチパチさせることはあっても、眠る時に閉じたりはしません)

今回は、そんな十匹十色の、魚たちの思い思いの眠り方について見ていきましょう!

自分に合った寝床で

いったい魚たちは普段、どんな場所で寝ているのでしょうか?
私たちがベッドで寝るように、魚にもそれぞれ好みの寝床があるんです!

砂に潜って

チンアナゴ

シロギスやクサフグ、キュウセンなどの砂地に生息する魚は、砂の中に潜って眠ります。

シロギスやキュウセンは全身を砂に埋めてしまいますが、クサフグは警戒心を怠ることなく砂から目だけを出して寝ています!

またキュウセンなどのベラの仲間は、生活リズムが規則正しいのが特徴です。日が暮れる頃に砂に潜り、日が昇る頃にちゃんと起きてくるそうです!(見習わねば…)

他にも水族館の人気者、チンアナゴも砂の中で眠ります。砂の中で、頭が上、尾が下の直立した状態で眠っていると思うと、なんだか笑ってしまいます。

サンゴの間に身を隠して

ナンヨウハギ

南方のサンゴ礁に棲む魚たちは、サンゴに身を隠して眠るものが多いようです。
某アニメ映画でおなじみのナンヨウハギや、モンガラカワハギなどは、サンゴの枝の間に身を挟んで流されないように眠ります。
サンゴの細い隙間を狙って、体を横たわらせてまで入り込んで眠ることもあります。きっと狭い場所が落ち着くタイプなんでしょうね。

海草に掴まって

アミメハギやソウシハギなどの小さなカワハギの仲間は、海草などをおちょぼ口で咥えた状態で寝ます。

これも、海流に流されないようにするためです。
必死に口で掴まりながら、小さな体を休ませるその姿はなんともかわいらしいです…!

安全安心のイソギンチャクで

カクレクマノミ

クマノミの仲間たちは、共生しているイソギンチャクの触手の中で眠ります。

イソギンチャクは触手に刺胞(毒針)を持っているので、普通の魚は触ることができません。でもクマノミは、この刺胞に対して耐性があるため、触手の中に体を埋めてもへっちゃらなのです。
外敵から身を守るためにはもってこいの、いわばセキュリティ万全のご自宅で寝ているわけなんです!

刺される心配がないとなると、ふかふかでなんだか寝心地も良さそうですね。

昼夜逆転!夜行性の魚たち

魚には、昼間に寝て夜に活動する、夜行性のものもいます。

昼間は岩の巣穴に潜んで寝ているアナゴやウツボ、砂の中に潜って寝ているヒラメなどは、夜になると泳ぎまわり、眠っている他の魚などを捕食します。

タチウオやハダカイワシなどの深海魚は、昼間は深海で眠り、夜になるとプランクトンや小型の魚、エビなどを狙いに浅い表層に移動してきます。
これを日周鉛直移動と言います。

サメにも夜行性のものがいます。
その名もネムリブカ!昼間は洞窟の中などで休み、夜になると群れで岩場を泳ぎ回り、魚やカニ、タコなどを捕食します。

ネムリブカ

多くの魚が眠りにつく夜は、肉食の魚たちにとっては絶好のチャンスなんですね。

そんな寝相、あり?!個性派スリーパーたち

中には、他の魚とは一線を画した個性的な眠り方をする魚もいるんです!

ノンストップのハイパーショートスリーパー

「マグロやカツオは寝ない」なんて噂を聞いたことがあるかもしれません。
厳密に言うとこれは間違いで、ちゃんと眠ります。

しかし彼らは、夜でも昼でも、止まることなく泳ぎ続けています。

どうしてわざわざ寝る時まで泳いでいるのでしょうか?
普通の魚は、鰓蓋(えらぶた)を動かすことで水流をつくり、エラに水を通過させて酸素を取り込みます。しかし、マグロやカツオなどの一部の回遊魚は自ら鰓蓋を動かすことができないので、代わりに口を開けて泳ぐことでエラに海水を通過させ、呼吸をしています。

マグロやカツオは、寝るときでも息をするために泳ぎ続けなければいけないのです。

このため、マグロやカツオは長時間ぐっすり眠るということはなく、短い睡眠を何度も繰り返すことで体を休めていると言われています。

ハンドメイドの寝袋で

ハゲブダイ

ハゲブダイやナンヨウブダイなどのブダイの仲間は、岩陰に潜んで眠る準備ができると、なんと!口から粘液を出して寝袋をこしらえるんです。

これは、自分の匂いを外に漏らさないように閉じ込めることで、夜行性の肉食魚に悟られないようにするためだと言われています。また、寄生虫を防ぐ役割もあるそうです。

ブダイはこの寝袋の中で、なんと14時間ほどもの長時間眠ると言われています!
頑張って作った自分オリジナルの寝袋ですから、よっぽど寝心地がいいのかもしれませんね。

寝るときでも警戒心バッチリ!

ヒメアイゴ

眠っているときは、どうしても無防備になり、外敵に襲われやすくなってしまいますね。
ところが、寝る時も注意を怠らない、抜け目のない魚がいます!ヒメアイゴです。
ヒメアイゴは背ビレに毒を持っており、寝るときにはこれを立てたままにしておくのです。
毒ビレがピンと立った状態では、肉食の魚もなかなか食いつくことができません。

完全無防備!横たわって爆睡タイプ

クラウンローチ

一方、反対にとても無防備な寝相で眠りこけるお魚もいます。
クラウンローチは、観賞魚としても人気の、熱帯に住む淡水魚です。
彼はなんと、体をごろりと横にして眠ることがあるのです。
横たわっている姿は、一見すると死んでいるようにも見えるので、初めて飼う人は皆びっくりするそうです。

実はこのクラウンローチ、一匹だけ水槽に入れても警戒して岩陰で眠るそうですが、数匹で飼うとこのような無防備な寝方をするそうです。
仲間がいると、ついつい安心してしまうのかもしれませんね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
魚たちは、それぞれ外敵や危険から身を守るために、様々な工夫をして眠っているのですね!

中には、ちょっと共感できそうな眠り方をする魚もいましたね。
ちなみに私は、昼夜逆転の夜行性肉食魚タイプです。

それでは、素敵なお魚ライフを~!

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